2016/11/19

『土木展』21_21 DESIGN SIGHT 、『Fiona Tan "Recent Works"』WAKO WORKS OF ART、『草間彌生|モノクローム』OTA FINE ARTS、


 
 
 
 この日は確か、ROPPONGI DAYという感じでした。ピラミッドのビルではネルホル、フィオナ・タン、草間彌生などの展示。そして乃木坂方面へ向かい、ミッドタウンでガレ展と土木展。どれも良かった。
 土木展みたいなの、楽しいので子どもたちも喜ぶだろうと思う…。



快適で良質な毎日の生活を支えるため、街全体をデザインする基礎となる土木。道路や鉄道などの交通網、携帯電話やインターネットなどの通信技術、上下水道、災害に対する備えなど、私たちの日常生活に必要不可欠な存在です。「土」と「木」で表す土木は、私たちの生活環境そのものであり、また英語ではCivil Engineeringと表現されるように「市民のための技術」なのです。

現在の日常生活の土台は、古来の伝統技術、近代における研究と技術の発展など、多くの努力と工夫が積み重なって形成されています。しかし、私たちの毎日の暮らしは土木とつながっているにもかかわらず、それを実感する機会は多くありません。また、多様な環境と対峙しながら生活の基礎を築くことも、土木の重要な側面です。

これらのことを改めて見つめ、再発見と実感を通して、より良い未来を考えるきっかけとなるよう、21_21 DESIGN SIGHT企画展「土木展」を開催いたします。本展では、展覧会ディレクターに、全国の駅舎や橋梁の設計、景観やまちづくりなどのデザインを手がけ、土木と建築分野に精通する西村 浩を迎えます。また、土木のエキスパートたちによる展覧会企画チームと、参加作家のデザイナーやアーティストがリサーチを行い、幅広く多くの皆様に、より深く土木を知っていただく作品を展示します。

地形や自然環境は各地で異なり、人々が活動するために必要な社会基盤も、地域によって異なります。土木展では、日々の生活の根底を支えるデザインを伝え、生活環境を整えながら自然や土地の歴史と調和するデザインについて考えます。 
http://www.2121designsight.jp/program/civil_engineering/ [2016/11/19]


本展では草間彌生のモノクロームの世界観を「無限の網」と呼ばれる絵画シリーズを中心にご紹介いたします。一見、白やグレーで塗られた単色の平面にみえますが、近づくと緻密な筆致で描かれる無数の弧の集積が画面を成していることがわかります。ひとつひとつの弧が孕む凹凸や濃淡によって微妙に変化し続ける表面は、強い物質性を保ちながら限りなく繰り返されるリズムを生み、鑑賞者の視線を釘付けにします。
草間彌生は今日、水玉や南瓜などのモチーフ、カラフルでポップな作品でよく知られていますが、その原点はモノクロームの「無限の網」のシリーズにあるといえます。1959年、ニューヨークではじめて発表された同シリーズは、黒い背景を白い網目で覆い尽くし、一層の白でグレーズするという手法で描かれました。その高い独自性と芸術性は「日本人であり、女性」という作家としての物珍しさを超越し、ドナルド・ジャッドやドア・アシュトンら美術評論家たちの賞賛を浴びます。
草間によると「水玉」の集積を反転したものが網の目であり、両者はネガポジの関係にあります。これらのパターンの反復手法の出発点はどこにあるのか。 ―カンヴァスに向かって網点を描いていると、それが机から床までつづき、やがて自分の身体にまで描いてしまう― 幼少期から身の回りが網や水玉などの同じ模様で覆い尽くされるという幻覚に襲われていた草間は、強迫観念に駆り立てられながら同じモチーフを繰り返し描くことで、自らの内的イメージを解放し恐怖を克服してきたといえます。
世界的な芸術家となった現在も折りにふれ原点に立ち返るように描かれる「無限の網」は、草間にとって重要な作品群であることが伺えます。本展のために描かれた新作3点を含む5点の「無限の網」と、「水玉」1点をこの機会に高覧ください。


http://www.otafinearts.com/ja/exhibitions/2016/post_113/ [2016/09/11]

    『Nerhol|multiple - roadside tree』YKG

Yutaka Kikutake Galleryでは、6月11日から7月30日までNerholの個展「multiple - roadside tree」を開催いたします。

Nerholは5月21日から8月28日まで金沢21世紀美術館にて、国内美術館では初めてとなる展覧会「Promenade」を開催中です。「Promenade」では、伐採処分された街路樹をモチーフに制作された最新シリーズ「multiple-roadside tree」から縦240cm、横300cmにおよぶ、これまでになくスケールの大きな作品を展示していますが、本展の開催に当たってNerholはmultiple(量産されるもの)という言葉が示すように、街路樹を細かく輪切りにして撮影された百数十枚の写真から、50パターンにおよぶ作品をA3サイズにて制作し、同タイトルの展覧会カタログとして纏め上げました。

Yutaka Kikutake Galleryでは、展覧会カタログの原版となる50点の作品を不定期に入れ替えながら、同シリーズの全貌を紹介する展示を行います。

街路樹という個々の個体差はとても豊かながら、匿名の集合体として認識されることも多い植物に再び姿を与えなおすようにして作られた作品たちは、量産される匿名の「商品」に囲まれた都市型の社会を拡大し続ける私たちに、少し立ち止まりより視野を広げるきっかけを与えてくれるようです。
 

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