まず訪れたのは秋田県立美術館。今日は県民のイベントが開催されていたようで、美術館の前の広場にはステージが出現し賑わいを見せていた。
突如、視界にあらわれるじばにゃん。
人と店の間をかいくぐり、すっかりと隠れてしまった美術館の入り口を見つける。
美術館自体は安藤忠雄の設計であるそうだ。
常設展はほぼ、藤田嗣治。彼の油絵作品と、秋田の祭りや日常の風景を描いたという大壁画。かつて箱根のポーラ美術館だかで見た藤田の展示では、パリ時代を中心とする、西洋をモチーフにした作品が多かった。ここではブラジル、中国といった異国のエキゾチズム、そして琉球や秋田の日本の民族的な絵が半分を占める。彼の作品で代表的なあの乳白色の肌とは異なり、小麦色に焼けた、血色の良い肌色。藤田の新しい側面を知れたような気がする。
企画展は「田園にて」とされたその題の通り、日本の戦後の50~60年代の風俗画、写真であり、田園風景が中心である。まさに、これぞ日本の農村…という、忘れかけられている情景を思い出させてくれるものだった。
この美術館は2階がミュージアムショップとカフェになっていて、その窓の外から景色が眺められる。
ここにも、テラスの水面からにょきっと顔を出すじばにゃん。
県立美術館の後に少しだけ、千秋公園を散歩。ここは久保田城というお城の跡地であるという。このあとにすぐシンポジウムに行ってしまったので、観光は秋田市内の限られた場所しかできなかった。駅周辺を見るだけでもその空気のきれいさや街のふしぎな温かみが伝わってきたのだが、今度はぜひもっと遠くへ足を延ばして、色々と訪れてみたいと思う。
このあとは、そのままバスで秋田公立美術大学へ。こちらについてはまた別途。
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